アスペルガー症候群の人は、こだわりという特性によって考え方や行動の範囲が狭いという場合があります。また、自分だけの独特のルールを持っていて他人にも押しつけてしまうこともあります。

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その場に応じて行動を変えられない

 たとえば、だれでも暑いときは、シャツのボタンを一つはずして胸に風を入れ、寒いときはボタンをしっかり止めて風を防ぎます。ふつうは、その場や状況に応じてボタンをはずしたり、止めたりします。
 ところがアスペルガー症候群の人は、暑くても寒くてもボタンは上までしっかり止めて着ている場合があります。それは、シャツのボタンはしっかり上まで止めて着るものと認知しているからなのです。そんな様子を見て「おかしいよ」と注意したりすると、「なぜ?なにが?」と思ってしまいます。笑われたことに傷ついて、その後にシャツを着なくなってしまうこともあります。
 また、就寝時間や起床時間を決めると、休みの日だろうと旅行に行った日だろうと、決まった時間に起きようとします。「今日は日曜日だから、もう少し寝ていよう」といっても、ベッドにいることができません。臨時の休日を確認せずに会社に出てきてしまうというような人もいます。
 時と場所に応じて臨機応変に考えることが苦手な特性を持っています。

自分の考えや行動が正しいと思い込んでしまう

 家の中にいるときは、家族も、本人の特性を考えて許してくれます。
 ところが学校や職場でも、家で自分がやっているルール (たとえば、デスクの正面に卓上カレンダーを置く。仕事を始める前にやることを決めている)を、周りにも押しつけてしまったりしてトラブルになることもあります。
 同僚のデスクの上を勝手にいじって卓上カレンダーを正面に置く、といったように自分流のやり方を押しつけてしまいがちです。