アスペルガー症候群の人は、「あと少しで終わる」とか「それを取って」といった抽象的な言葉や代名詞を言われると、とまどっぞしまいます。

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省略した言葉づかいに対応できない

たとえば職場内の会話で、同僚に「最近、仕事はどう?」と聞くと、「大変だよ」と答えました。次の同僚に「キミはどう?」と聞くと「まあまあ、かな」と答えました。
ところが、アスペルガー症候群の人に「キミは?」と聞くと、しばらく考え込んでから「ボクは東京に住んでいるよ」と答えました。つまり、最初に「最近、仕事はどう?」と聞かれたら、私たちはその後に「どう?」とか「キミは?」とか省略されていても、それを推測して考えることができます。しかし、アスペルガー症候群や自閉症の人は省略されたもの (=ないもの、示されていないもの) を推測して考えることができません。「あなたは?」と言われたことだけを手がかりに、「何か自分のことを話さなくては」、と話してしまうのです。

「それ」って何?代名詞が変わらない

また、会議などの準備で「デスクの上にあるものを取って」、「用意はできた?」と言われても、アスペルガー症候群の人は、とまどうだけです。デスクの上にある「それ」とは何か、何の用意ができたのかといった、あいまいな言葉の意味が理解できないからです。
誰でも会議の前であれば、資料を用意するとか、ノートや筆記用具を用意するといったようにデスク上の必要なモノがわかります。しかし、アスペルガー症候群の人は、デスクの上にはパソコンもあるし、筆記用具や電話もあるし・・・と具体的に何を指しているのか、わからないのです。
同じように「しっかりしなさい」と言われても、何をどのようにしっかりすればいいのかイメージができません。「しっかり~」「グズグズ~」といったようなあいまいな言葉づかいや表現を理解しにくいという特性を持っています。
日本語は、特に省略した表現や代名詞の多い言葉です。話をする時は、できるだけわかりやすく話してあげましょう。