知的発達や言葉の遅れが見られないアスペルガー症候群の人の中には、予どもの時から大人と話したりすることを好む傾向があります。

bne1-3

大人とは、話しやすい!?

アスペルガー症候群のなかには子どもの時から、いわゆる「人なつっこい」子どももいます。こうした子どもは自分から人と関わりを持つことが嫌いではないのですが、関わり方がちょっと違う場合が多いのです。
 たとえば、小さい時から大人との会話を好む傾向があります。これは、同じぐらいの年齢の子どもより大人のほうが自分に合わせてくれるために、ストレスを感じることなくコミュニケーションが取れるからだと考えられます。
 また、年齢にそぐわないような難しい漢字表現を使ったり英語表現を使ったりして、大人を驚かせることもあります。しかし、言葉の表面的な意味しか理解していないことが多く、チグハグな会話になってしまっていることに気づかない場合も多いのです。

話しているのに、相手の感情を読み取れない

images

アスペルガー症候群の人のなかには、初対面の人とも平気で話しかける人もいます。ところが、相手の表情や状況を想像することができないので、大人になっても相手の表情や状況を理解できずに忙しく働いている同僚や帰りたがっている人にも平気で話しかけてしまいます。しかも、いつまでも会話をやめようとはしません。
 また、会議などで議論になると、いわゆる「ああ言えば、こう言う」式で応答するために、同僚や上司などと感情的に対立してしまうこともあります。話題が変わったり、会議が終わった後、ほかの人が注意しても、なぜ注意されたのか理解できません。マイペースというわけでなく、ほかの人の感情を考えることが苦手という特性があることを、周りの人が理解して接する必要があります。