需要の遅れが目立つ自閉症とアスペルガー症候群の大きな違いの一つに、言葉についての特性があります。アスペルガー症候群に見られる特性は言葉に関連したものが多いようです。

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言葉をそのまま受け取ってしまう

アスペルガー症候群の子どもの多くは、同じ年齢の子どもと同じくらいの言葉を使うことができます。なかにはおどろくほど難しい言葉の使い方や漢字を知っている子どももいます。

大人が読むような難しい本をすらすらと読んで、大人にその内容を聞かせてびっくりさせることもあります。しかし、彼らは言葉の本当の意味を理解していなかったり、二つ以上の意味を持つ言葉の一つしか理解していなかったりすることがあるのです。その結果、会話がつながらずに友だちとトラブルを起こしたり、子どもの特性に気づかない大人を怒らせてしまうこともあります。

たとえば、「がんばりなさい」と言われても「何をがんばるの?」と聞き返したり、「昼食時間は12時から」と言われたら、周りの同僚が仕事中でも12時ちょうどに席を立ってしまいます。上司からイヤミを言われても、なぜ、イヤミを言われたのか理解できません。言葉をそのまま受け取って、言葉の持ついろいろな意味を想像できないという特性があります。

年上にもタメロをきいたり敬語が使えないことも

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アスペルガー症候群の人は、社会性に対する特性から、年上や年下など相手によって、話し言葉を使い分けることが苦手という場合もあります。

子どもの時はあまり問題にならなくても、成長するとともに大きな問題になってしまうこともあります。就職後、上司や仕事相手にも同僚と同じような口調で話してしまい、感情的な対立に発展してしまったり、極端な場合は職場を辞めたりする原因になつたケースもあります。

こうした特性に起因する言葉の問題を直すことは、なかなか難しいといわれています。しかし、社会的なマナーとして、なるべく早いうちに少しずつ身につけるように教えましょう。