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特性は、直らないが性格は変わる!?

 アスペルガー症候群の特性は、よくなったり直ったりすることはありません。しかし、幼児期と成人期ではタイプが変わることはあります。

 アスペルガー症候群には、次の3つのタイプがあります。

◎積極奇異タイプ
 知らない人に平気で話しかけたり、なれなれしく接したりする。
◎受け身タイプ
 自分から積極的に接触を図ろうとしないが、誘われればつき合うタイプ。女性に多いといわれています。
◎孤立タイプ
 他人と話したり関わったりするのが苦痛で一人でいることを好む。

 子どもの時は1のタイプが多く、思春期から大人になるにつれて2や3のタイプに性格が変化していくケースが少なくありません。ちなみに私がそうでした。子どもの時には、うるさいくらいに大人の話に加わってきたのに、思春期になると、友だちも
なく自分の部屋に閉じこもってしまうことも少なくありません。

孤立を恐れず、力を発揮するケースも

 アスペルガー症候群の人は、子どものころからの人づき合いや集団行動に困難を感じている人も少なくありません。
 したがって、思春期ごろから一人でいることを苦に感じない人もいます。
 一概には言えませんが、孤立することを恐れないことで成果を発揮する場合もあるのです。周囲の意見に流されず、自分の興味のあることに集中し、勉強や仕事で大きな成果を挙げている例もあります。
 歴史に名を残している偉人達の中にも、アスペルガー症候群だったのではないかと思われている人も何人もいます。たとえば、その独特の行動から多くのエピソードを残しているアインシュタインもアスペルガー症候群だったと思われます。しかし、彼は画
期的な相対性理論を発表しました。
 特性のマイナス面だけを取り上げて非難するのではなく、プラス面を磨いて伸ばしてあげることが、本人にとって一番よい支援なのではないでしょうか。私もそのお手本とはいかないまでも、モデルケースになれればと想ってます。