わたしたちは経験がないため,結楯についてのアドバイスがうまくできません。しかし,アスペルガーの結婚に関する著書が何冊か出版されています。もし,結婚を考えるのであれば,こういった書物を読んでみるのがお勧めです。アスペルガーがあれば,生まれつき社会性,コミュニケーション,想像力に人と違いがあるので,結
婚するかどうかは真剣な話し合いが必要です。しかし,決してうまくいかないとか,アスペルガーが幸せで円満な関係の障壁になる,あるいは結婚できないという意味ではありません。
 結婚して子どもが欲しいと考えている人の中には,アスペルガーや自閉症の子どもが生まれる確率を知るために,遺伝カウンセリングを受けたいと考える人がいるかもしれません。ただ,ご存じのよ
うに,アスペルガーそれ自体は,元来“違い”であって,生活上の支障,あるいは学習障害やほかの心身の併存症がみられたときに,初めて“障害”となることを忘れないでください。
 結婚は,パートナーと生涯を共に生きたいと真剣に考えているときにのみ,考えるべきです。理想的には,二人が愛し合っているときにのみ結婚します。お金を貯めないと結婚できないわけではありませんが,貯金は最初のスタートを心地よく始めるのに役に立つでしょう。
 中には,“紙切れ一枚”で互いの愛情や約束を証明する必要はないと感じ,結婚制度を信じない人もいます。これも,二人の考えが一致していれば良いことです。しかし,たいていの人は,信心深かろうとなかろうと,人生のどこかの時点で結婚したくなるようです。
もちろん,結婚生活において互いに望んでいるものが同じかどうかをはっきりしておく必要があります。小さなことですが,結婚式について具体的に考えておくことも重要なポイントです。恋人がいつも夢見ている純白のウェディングドレスを,あなたが恐くてたまらないなら,二人で話し合い歩み寄らなければいけません。