まず,あなたは恋人の考えを知る必要があり,また恋人もあなたの限界を尊重することが重要です。たとえば,あなたに触れるときには前もって知らせて欲しいかを,相手に伝えてください。事前に知らせずに拒否すれば,あなたの態度は冷たく,相手に失望してい ると思われるでしょう。ハグされただけで緊張するなら,パートナーの問題ではなく,ハグそのものが苦手であると知らせておく必要があります。自閉症スペクトラムの場合,身体接触への過敏性は,よくみられます。人によって,強く触れられるのが好きな人やそっと触れられるのが好きな人もあり,少ない頻度でいい人やまめに触りたい人もいます。まず,相手にこの点を確認しておきましょう。
 もし,触れられるのが苦手な場所があるとしても,あなたの好む方法であれば大丈夫だと恋人に伝えてください。もし恋人も,苦手なものがあるアスペルガーなら,互いに似たもの同志,あなたの限界にも理解を示してくれるはずです。
 愛情表現の方法は,ただ体に触れ合うだけではありません。互いに相手への思いを込めたもの,例えばロマンチックなことや自分の思いを手紙に綴るなど,心のこもった気持ちの表現も可能です。面と向かって言葉で伝えるのが苦手であれば,アスペルガーの人は自分の考えや気持ちを文章で表現するのが得意なので,これを愛情表現に使ってみましょう。さりげなく,携帯メールや電子メールで気持ちを伝えるだけでも大丈夫です。向き合って話をするのが好きであれば,膝を突き合わせ,それぞれの近況や考えなど語り合います。
普段互いに忙しく時間がない,あるいはあまり話さない間柄でも,愛情を築くことができます。