アスペルガー症候群の人は2つ以上の作業を同時に進めたり、状況に応じて作業を変えたりすることが苦手です。

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二つのことを一つずつに分けて作業させる

 私たちが日常的にしている電話で話しながらメモを取るということは、同時に二つの作業を何げなくやっている行為です。
 ところが、アスペルガー症候群の人はこうした複数の情報を同時に処理することができずに、どちらか一方をすることに気を取られてしまうことがあります。
 たとえば職場の上司に「電話で苦情があったら、相手の名前と内容をメモに取って私に報告しなさい」と指示されても、相手の名前しか覚えていなかったり、内容を覚えていても名前を忘れていたり…。あるいは一切メモを取らなかったりしてしまいます。これは、不注意というわけではなく、特性の一つなのです。
 こういうときは、まず「電話があったら、すぐに00さんに代わってください」と一つだけ指示を出します。アスペルガー症候群
は、言葉からの情報よりも文字からの情報の方が理解しやすい人が多いようです。職場内の注意点や仕事のことは、メールでやり取りをすることで仕事のトラブルが減少する場合もあります。

特定の作業が苦手な人には作業を簡略化する

 二つの作業を同時に進めることが苦手なので、仕事をしながら話を聞くということもできません。アスペルガー症候群の人は、その特性から極端な場合が多いのです。失敗しているのに無理にやらせようとすれば深く傷ついたり、周りから笑われたことで職場に行かなくなってしまう場合もあります。作業を一つずつ進めるようにしたり、時間を区切って作業内容を分けたりというように、なるべく仕事の進め方を簡略化してあげると、負担は少なくなります。

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