カップルによっては,まずは友だちとしてつき合いを始めます。定型発達者ですら,出会ったその日からすぐ恋人になるのは容易ではありません。友だちから始める利点は,まずプラトニックに相手を知り,一緒にいるのが心地よいと感じてから恋人になれることです。‘‘人として好き”な友だち同士であれば,長い交際をするのにlした基盤となります。恋人であっても,必ずしも人間として相手か好きとは限らず,性的魅力を感じているだけかもしれません。

 パートナーが友人であり,同時に恋人でもある関係は,成功する事が高いでしょう。幸せなカップルである証拠は,少なくともどちらかが,相手は“親友である”と言えることかもしれません。人は,性的魅力や情欲を,すぐに愛情と誤解してしまいます。恋人を愛するということは,性的な関係をもつだけでなく,相手が幸せで快適な暮らしをしているかを心から気にかけることであり,後者は親友の条件でもあります。ここに,性的な魅力,ロマンス,熱い思いが加われば,友情がロマンティックな恋人関係に発展したと考えてよいでしょう。

 第4章で述べるように,デートや真剣な交際相手を見つける方法はたくさんあります。友情から自然に恋愛関係へと発展すれば,”恋人探し”のステップをすべて省略できます。しかし,もしも相手があなたを恋愛対象として見られなければ,最初のプラトニックな友情までもが崩壊するため,不用意に友人とつき合おうと考えてはいけません。つまり失敗すれば,友人と恋人の両方を失うことになるので,関係を一歩深める前に,その友情がいかに大切かをよく考えましょう。もし,友だちグループの中に好きな人ができたなら,すぐに気持ちを打ち明けるのではなく,まず他の友だちに相談する方が良いかもしれません。