○ケース4
氏名:B子  年齢:14歳(中学3年生)
アスペルガーの診断を受けた時期:7歳
自分がアスペルガーであると知った時期:10歳
1 今おつき合いしていますか?
 はい。私は,軽い女子恐怖症で,友だちは男子が多いです。よく一緒にいる仲良しの一人(下級生)から,五ケ月前に告白めいた手紙をもらいました。二週間前の休日,急に来られない子がいて二人で遊びに行くことになりました。その夜呼び出され,「時々二人で遊んで欲しい」と言われ,承諾しました。
2 これまでに,おつき合いしたことはありますか?
 いいえ。
3 アスペルガーは相手との関係に影響を与えましたか?
 母の話では,本人は知らされていないものの,彼氏もアスペルガーと診断されているらしく,考え方,好きなもの,苦手なものが似ているので親近感がわきます。例えば,授業で“聞きながら書く”ことが苦手で,どちらも板書ができないのです。違うところは,私は人に肯定的な態度をとるのですが,彼は否定的な態度をとり,言い方がいやな感じがするために,衝突すること
があります。
4 アスペルガーがおつき合いに与えた悪かった点
 次の三つです。
・意見の衝突:人への態度の違い。彼は,人のまずいところを見つけてスパッと指摘するタイプです。私は,自分に確信が持てず人に言われたことを信じ込むタイプなため,衝突します。
・彼氏の体調不良:昼夜逆転しているところ。
・私へのいじり:私は笑いの沸点が低く,真に受けるところもおもしろいらしく,からかったり首をくすぐるなど,私をいじってくるのでムッとします。
(追加の質問)相手に自分がアスペルガーであることを告知しましたか?
 いいえ。彼に自分のアスペルガーは告げていません。
5 アスペルガーがおつき合いに与えた良かった点
 互いにアスペルガーであり“レアな人種”です。はまっているものが特殊すぎるのですが,こんなにぴったりくる人は他にいないと思います。話が合うし,笑いのツボが一緒で,よく彼の意見を聞きたいと思っています。これが恋愛感情かどうか分からないのですが,少なくとも友だちとしてずっと関係をもっていたいです。
6 おつき合いがうまくいくために必要とするサポート
 彼への告知です。彼は“何で人と違うのだろう”と不安を抱えていて,体調の波が大きいのです。夜はゲームに没頭するなど好きなことをしていて,よく昼夜逆転状態に陥るので心配です。いつか彼も告知を受けたら,気持ちが安定するのではないかと思います。